教室に、なぜか陽太が来た。


あたしの腕をひっぱってる。


久しぶりだね、陽太。

黙っていなくなってごめん。



あたしの腕を思いっきりひっぱって、テストが途中のまま、どこかへ連れていかれた。







強くひっぱられた腕は、優しく手を握った状態で。





現実に戻ったとき、

本当に陽太がいた。