「それって…」 「ええ。今の守本さんでは、長い時間手術できないし、これ以上麻酔を使うのは命に関わる」 陽太はまだ分からないだろうが、事の深刻さは理解していた。 「じゃあ…もう二度と治らねぇのかよ……」 「……可能性はあるわ、まだ…」 言葉が出なくなった。 “心臓移植”という単語を聞いて…。