「い、いえ…」
顔が赤くなっていくのが
自分でも分かった
「じゃあ、お礼に…はい」
ポンッと手のひらに
いちごアメを乗せた
「君、よく木下で見てる子だよね?」
「え!」
気づいてたんだ…
「今度からはさ、近くで応援してよ、せっかくだからさ。まあ、ぶっちゃけ恥ずかしいんだけどね」
少し頭をくしゃっとした先輩は照れ臭そうに笑った
「…わ、私!!…近くで、応援します…絶対!」
あまりの嬉しさに
勢いよく出てしまった
「…ぶはっ!君、そんな子だったんだ。びっくりした」
遠くでしか見なかった
あの、きらきらした笑顔が
目の前にある
「綾斗ー、帰るぞー」
「おー、今行く。じゃあ、またね」
手をヒラヒラとして帰っていった
やばい
好き
あの笑顔が
頭から離れない


