「で、やったの?」



興味ありげに嫌味なほどに頬を緩ませて、颯平に詰め寄る男の子の一人勇治くんの発言から、辺りは更に騒がしさを増してきた。

誰が見ても分かるぐらい顔を真っ赤にする颯平。

明らかに肯定と捉えてはやし立てる男の子たち。



「そっかー!! いや、だって彼女……颯平のジャージ着てるしさ。やらしいなー颯平」

「ばっ、や、やってないし!!」

「慌てるとこが怪しすぎるんだって」



私も慌てて自分が着ている服を見て、顔に血が上ってくるように熱くなってきて、



「本当にやってないです!!」



その大声にみんなの視線を一斉に浴び、さらに恥ずかしさは増していった。

視線を泳がせ助けを求めるように颯平の顔を見ると、それに気づいた颯平はこれまたとんでもない発言をしてしまった。



「ジャージは紗夜香が服にジュースをこぼしたから貸しただけだから。大体、さっきいいとこまでいったけど、結局最後までやれなかったし!! ってか、俺、まだ童貞だし!!」



勢い余って立ち上がって力説してくれた颯平に、一時部屋の中は静まり返った。

だけどそれも束の間で、その後はもう誰の声も聞こえないぐらい笑いの渦に飲み込まれていた。