ジリリリリッ――。

ピピピピピッ――。


枕元で激しく鳴り響く目覚まし時計、さらには携帯のアラームまで鳴り出して、眠たい目を擦りながら午前七時を指しているそれらを止めた。

ベッドから起きて窓際に歩いて行き、カーテンを開けると、



「ふぁぁぁ……」



欠伸をしながらも、建物の間から漏れる昇り始めの明るい日差しに次第に目が冴えていく。


颯平と話をしてから数日が過ぎた週末。

今日は珍しく学校の都合により休校。

それなのにこんなに朝早く起きたのには理由があって。



「紗夜香ー、起きてる?」

「今起きたーっ」



おそらくキッチンからだろう。

声をかけてきたお母さんに返事をして、洗面台で顔を洗ってから食卓に顔を出した。



「おはよう、あれ? お父さんは?」

「おはよう紗夜香。お父さんは今日は出張で朝早いって言ってたじゃない。それより、先生八時からでしょう?」

「うん。そっか、出張だったね」



テーブルに並べられた湯気が立ちのぼるご飯と味噌汁を、猫舌なのでフゥフゥと息を吹きかけながら急いで食べていく。

熱さで味もよく分からないまま胃に流し込むといった感じ。


五分前行動の先生は、きまっていつも時間より前に来る。

つまり、のんびりしている時間なんてないんだ。