ホテルのようなエントラスを抜けて、これ本当に動いてるの?と思うようなエレベーターに乗って最上階に来た。
玄関の鍵を開ける村上さん。
「散らかってるけど……」
そう言ってたけど、ドアが開けられた時、アロマのいい香りがしてチリひとつ落ちてない玄関が見えた。
専属の家政婦さんでもいるの?と、思わず聞いてみたくなるぐらいピカピカ。
「どうぞ?」
「あ、はい」
私はパンプスを脱いで、玄関を上がった。
マンションにしては長い廊下を歩き、村上さんが突き当たりのオシャレな磨りガラスの扉を開けた。
なんじゃ、こりゃ!
そう思わず声に出そうなぐらい広いリビングが広がっている。
一軒家の我が家のリビングの1.5倍はあるかも……。
ブラウンを基調としたリビング。
オシャレなアイランドキッチン。
大きな窓からは夜景が見える。
「今、お茶淹れてくるから適当に座ってて?」
村上さんはスーツの上着を脱いで、それを無造作にソファーに投げるとキッチンへと行った。
私はどこに座ればいいのかわからなくて、ラグの上にペタンと座った。



