俺の名前は忍足謙也。
テニス部のレギュラーやっちゅー話や!
それで俺をズルズル引きずってるんが白石。
俺の親友やねんけど……
白石と俺は同じ人を好きになった。
その人が東愛ちゃん。
俺と愛ちゃんは仲いいねん!
それを嫉妬して俺と愛ちゃんと新谷さんが話てたのに用事もなく俺を連れ出しよって……!!
「謙也?」
俺を引きずるのを止めて止まった白石。
「…なんや?白石」
「俺………あぁーーーー!!!!!」
「……ッ!?」
急に叫ぶから吃驚した俺。
クラスの奴らもどうしたん?と言う感じに俺ら(正しくは叫んだ白石)を見た。
勿論、あの2人も例外ではなかった。
「し、白石??どないしたん??」
完璧で無駄が嫌いな白石や。
こう思うのが普通や。
「あぁ……すまんな」
急に謝られても……
「なにがやねん」
「謙也。東さんと話とったのにすまんかった」
……なる程。
ようやく理解した俺はスッキリした。
「別にええよ」
「ありがとうな」
そういって笑う白石に、不覚にも、男の俺でさえ、ドキッとしてしまった。