「わかった、今から行くわ。 店の名前教えて。でも、店に入るのは嫌よ。あんたのツレしつこいんだから」 店の名前を聞くと、すぐに電話を切った。 時間はまだ8時。 李羽と遊ぶ時はいつも、有り得ない程早い時間に家へ帰ってくる。 さっき上がってきたばかりの階段を下りていく。 本当は李羽と会った直後は夜の街へ行くのは…ちょっと気が退けるんだけど。