「……く、くく」
しんと静まり返ったその部屋で、じわじわと笑いが込み上げる。
なんて、愛らしい。
この先、どうなるかなんて見当もつかない。
結婚だって、するのかわからない。
だけど、俺と愛はいつまでもこうやって笑ってるだろうと思えた。
“私、千里好きかも”
そんな愛の言葉を思い出して、また微笑む。
愛の仕事が落ち着いたら、きちんと話をしよう。
くるみの事から、母親の事まで包み隠さずに。
どう転んだって、きっと愛は俺を受け入れてくれる。
…くるみについては少し怒るかもしれないが。
そんな姿が容易に想像出来た。



