「愛」 -レンタル彼氏-【完結】

それから数日して、すっかりくるみも元気を取り戻して、またいつもの日常に戻った。

そう、思っていた。
だけど、それは突然だった。


「ごめん、今日は無理だ!」

「え?」

「とにかくごめん、事情はまた話すね!」


そう、一方通行に俺に言うとくるみは電話を切った。
わけがわからず、再度くるみにかけるが電話に出なかった。


なんだっつーんだ。
またもやドタキャン。

今回は体調が悪いとかではないみたいだ。
電話口の向こうから聞こえた声は元気そのものだったから。

とにかく、急いでいるみたいな。


まあ、事情を後で話すって言うから…いいだろ、別に。
そう思った俺は、メールだけ一通送ると携帯を閉じた。


くるみと食事に行こうと思っていたから駅前にいた俺は、どうせだから買い物でもしようかとファッションビルに向かった。
一通りぶらっとするけど、やっぱり面白くもなんともない。

くるみといる時は時間なんてあっという間に過ぎてしまうのに。


帰るか…。
そう思うと、俺は外へと出た。
缶コーヒーを歩いている途中にあった自販機で買うと、プルタブを引っ張りあける。