「愛」 -レンタル彼氏-【完結】


翌朝、くるみの顔を見ていた俺はいつ間にか寝ていたらしい。
急に差し込んだ光の眩しさで目が眩む。
それで目を薄らと開けた。


光の差し込む場所を探すと、くるみが寝室のカーテンを開けている。


「もういいのか」


俺がそう声をかけると、くるみは

「起こしちゃった?
うん、もう平気」

そうやって微笑んだ。


くるみの横に立つと、俺はくるみの額へと手を伸ばす。
確かに熱はないみたいだ。


額から髪の毛へと手を移動させて、滑らせるとくるみが俺の背中へと手を回した。


「千里、ありがと…」

「…ああ」


きゅうっと背中に回した手が洋服を掴む。
同様に俺もくるみの背中に手を回して抱き締めた。


「よかった、今日は私も千里も仕事休みで」

「本当に」

「まだ帰らないでしょ?」

「うん。まだいるよ」

「……へへ」


俺の返事を聞くと、くるみは嬉しそうにスリスリと頬を胸に擦りつける。
その動作が猫みたいでくすぐったい。


「千里、ずっとずっと一緒にいようね」

「ああ、そうだな」

「元気になったら遊園地リベンジね」

「リベンジって…」

「あはは」

「はは」