「愛」 -レンタル彼氏-【完結】

本当に、くるみとおふくろがいたら…何もいらなかったから。
このまま、二人が俺の側にいてくれたらって。





「俺とくるみ、何か似てるのかもな」


俺が薄らと笑みを浮かべながら言うと、くるみも同様に笑う。
それから、そのぷっくりとした唇を動かして。


「そうだね」



優しく呟いた。




その日、俺はくるみの家に泊まる事にした。
母親が帰宅する時間に電話をかけて、心配をかけない様にして。

熱があるくるみから離れるのは心配だったから、俺はくるみの隣に座ってずっと手を繋いでいた。
くるみは少し申し訳なさそうに微笑む。

だけど、手を離す事はなかった。