「さー、お腹いっぱいだし、どっか行こうか」
帰り仕度をしながら、くるみはそう言う。
「どこ」
「んー…出てから考えたらよくない?」
「…なんて」
なんて、無計画な。
でも、どこか、それがくるみっぽいから面白い。
結局、支払うと言った俺にくるみは一切出させる事はなく、会計を済ますとお店を後にした。
男として、いくら年下で中学生とはいえ、支払って貰うばかりはどうなのだろうか。
くるみは、中学生に支払わせる事なんて出来ないと言っていたけど。
くるみの隣に並ぶと、どこへ行くでもなくぶらぶらとそこら辺を歩く。
近くにいる様で、遠い距離。
触れてしまおうと思えば、触れられる距離。
だけど、それを憚ってしまうような、…そんな俺とくるみ。
「懐かしいなあ」
「何が」
「この公園」
「公園?」
くるみに言われて、くるみの奥へと視線を向ける。
確かに、公園があった。
それは何て事無い公園で。
大きくて、遊具がたくさんある様なモノではなく、ジャングルジムと滑り台と砂場があるだけの小さい公園。
帰り仕度をしながら、くるみはそう言う。
「どこ」
「んー…出てから考えたらよくない?」
「…なんて」
なんて、無計画な。
でも、どこか、それがくるみっぽいから面白い。
結局、支払うと言った俺にくるみは一切出させる事はなく、会計を済ますとお店を後にした。
男として、いくら年下で中学生とはいえ、支払って貰うばかりはどうなのだろうか。
くるみは、中学生に支払わせる事なんて出来ないと言っていたけど。
くるみの隣に並ぶと、どこへ行くでもなくぶらぶらとそこら辺を歩く。
近くにいる様で、遠い距離。
触れてしまおうと思えば、触れられる距離。
だけど、それを憚ってしまうような、…そんな俺とくるみ。
「懐かしいなあ」
「何が」
「この公園」
「公園?」
くるみに言われて、くるみの奥へと視線を向ける。
確かに、公園があった。
それは何て事無い公園で。
大きくて、遊具がたくさんある様なモノではなく、ジャングルジムと滑り台と砂場があるだけの小さい公園。



