「愛」 -レンタル彼氏-【完結】


「さあ、お姉さんに何でも言いなさい」

「……は」

訝しげな顔でくるみを見ると、くるみはなおも続ける。


「って言っても…私、まだ二十歳だけどね」


二十歳?
見えない。

大人っぽいくるみは、もう少し上に見えた。
ブラウスにハイウエストのスカートを履いていた。
肌は真っ白で。
髪の毛もツヤツヤしてて、真っ黒で。


とにかく、綺麗という言葉が当てはまる女だった。


「千里さ、なんか助けてって顔してたから連れて来ちゃった」

「………」

「まだ、若いでしょ?」

「……14」

「ふへっ!?」


まさか、そこまで若いと思ってなかったのか、くるみは目を真ん丸にして俺を射抜くように見た。
それから、何を納得したのかわからないが、何度もコクコクと頷いていた。


「そうか、そんな若いのか。びっくりした」

「まあ、明日15になるけど」

「明日!?後、数時間じゃん」


そうですけど。
それは敢えて言葉に出さず、俺はくるみを見る。

くるみは一度、水を口に運ぶと

「じゃあ、お祝いしなきゃだね」

そうやってまたニッコリと笑った。