超能力的生徒会 in 蝶野学園

「先輩方、もう敵は静まっていますが」

「「え?」」

「だから、もう敵はいませんよ。まぁ、いても失神していますよ」

「「あっ...」」


いやぁ。
杏樹ちゃんは流石だね。
この先輩達を止められるなんて。
流石副会長!!

「結衣!!大丈夫!?」

秀は心配症なんだ~。
意外な一面!

「はぁ。平気です。はっきり言うと、とてつもなく元気です」
「よかった」

「あーんーじゅー!心配したんだから~☆」

「あの~。和んでいるところすみませんが、この廊下、どうします?やっぱり私が直すんですか?」

「「.......」」

あらまぁ。
秀も要先輩も黙っちゃったよ。
実は杏樹ちゃんって、この生徒会で一番偉かったりして。

「はぁ~。今度から気をつけてくださいね先輩方。あ、要は私に何か今度おごってください。そしたら、許してあげます。秀会長は、まぁ、結衣先輩におごってあげてください」


私かいっ!

秀におごってもらうなんて、
恐れ多いよ!


杏樹ちゃんは右手を上げると、
歌いだした。

「輝くヒカリ、

直しておくれ。

この壊れた場所を。

この壊れた所を。

輝くヒカリ。

お願い」

杏樹ちゃんが歌っていると、

杏樹ちゃんの足元から水色の透き通った光が出てきて、壊れている場所にいって、直して行った。

正確には杏樹ちゃんは座って歌っているから、
どう見るかによるけどね。

「ふぅ。こんな感じで良いですかね。今度から気をつけて下さいね。要も集会長も。」
「分かってる」

要先輩はこう言うと、杏樹ちゃんをお姫様抱っこをした。

「で、要、出来れば私を背負ってくれたら嬉しかったんだけど」
「ダメ。じゃ、お二人さん。また明日~☆」

...行っちゃった。