超能力的生徒会 in 蝶野学園

秀side

で、俺たちは走っている。
今日って何か特別な日だったっけ?

「結衣、どこに行くの?」
「秘密」

ずいぶんと秘密主義になったものだ。

「所で、あの、その...」
「何?」
「あの、しゅ、秀のす、好きな人って、どんな人?」

かわいい。
それにもの凄い噛み度。

でも、結衣、
さっきの話全部聞いてたな。
こりゃ。

「何で?」

ちょっと意地悪をしてみたかったから、
そう言ってみた。
さて、どんな反応が返ってくるかな。

「だって、ちょっと気になるから...」

以外に素直。
でも、今はまだヒントくらいしか教えない。

「えっとね~、黒い髪の女の子だよ」
「ふ、ふ~ん。それで?」
「内緒だよ。所でもうSクラスの前だけど、いいの?」
「えっ!?もう?ここ、うん。ここだよ秀。入って、入って」

何かちょっと抜けている気がする。
でも、俺の読みは当たっているようだ。

で、俺が入ってみると...