超能力的生徒会 in 蝶野学園

「ごめんね」

え?
でも、私、今の答えに安心した。
そんな私は悪い人だ!!
どうしよう!?

「俺、好きな人がいるから...でも、俺の事、好きになってくれてありがとう」

優しいっ!
でも、好きな人って?

「やっぱりそうなんですね。
私、噂で聞きました。
先輩には好きな人がいるって。
頑張って下さい。
私は応援していますっ!!」

ダダッ!

女の子は駆け出していた。
なんて優しい子だろう!

私だったらそんな事言えただろうか。
いや、言えなかっただろう。
だって、何か、ホッとしているくらいだし。

「で、何やってるの結衣?」

んぎゃ!!!
で、デタ~!

「何で逃げるの!?」

「い、いや、特に理由は無いよ!?決して告白現場を見た~なんて事は無いから!!」
「いや、結衣、思いっきり見た事話しちゃっているけどいいの?」

「へ?って、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"~」

馬鹿だ私!
この世界で一番バカだっ!

「結衣は正直でカワイイね。でも、俺に何か用があるんじゃ無いの?」

はっ!
そうだった!
何かちょっと引っかかる発言を秀がしたような気がしたけど、
それよりも、
パーティーのが重要!

「えっと、秀、ちょっと来て!」
「分かった」

それから、
私達はSクラスに向かって走り出した。