次の日...

私達は普通に授業があったので、皆教室に来ていた。

「おはようございます。先輩方」
「杏樹ちゃん!?」
「はい」

何と!
昨日目覚めたばかりの杏樹ちゃんが車椅子に座ってSクラスにいるではないか。

「杏樹、なんで来たのよ」
「だって、勉強は休むと次来た時に分かりにくくなるんですよ」
「「「ちょっとは休め」」」
「それに、杏樹ちゃん、その腕じゃ、文字書けないじゃん」

そう言うと杏樹ちゃんは一瞬『は?』と、言う顔をした。

「結衣ちゃん、知らなかったか、杏樹、実は左利きなんだよ」
「え~~~」

でも、杏樹ちゃんいっつも右手使っているし。

「それは、何かあったときに利き手を守るためです。なので勉強できない事は無いのです」

そのときドアがガラッっと開き先生が入ってきた。

「おはようございます。って杏樹さん!?どうしたのその怪我は!?」
「ま、色々とありまして」
「「「色々ありすぎだよ!」」」

杏樹ちゃん、大変な文化祭だったね。



文化祭編 終わり