超能力的生徒会 in 蝶野学園

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結衣side

「杏樹ちゃん!しっかりして」

杏樹ちゃんがぐったりしてる。
右腕と右足から血を流して。

「どうしよう」
「か...要先輩」
「あんた達、なんて事杏樹にしてんだよ。これで俺に好かれるとでも?」
「ごめんなさい!」

そうDクラスの代表達は走り、逃げて行った。

「杏樹、しっかりして」

そう呼びかけてもダメだった。

「大丈夫。杏樹は気を失っているだけだから」

意外と冷静な要先輩だった。

「要先輩、意外と冷静ですね」
「冷静?俺が?そう見えるの?」

要先輩は杏樹ちゃんを優しく抱き上げ、歩き出していた。

「全然冷静じゃ、ないよ。あの女たちをどうしようか」
「か..かなめ...あのひとたち...を...ゆる...してあ...げて」
「杏樹?」
「あのひと...たちは...かなめが...すきで、しかた...がなかったの」

そう杏樹ちゃんは言うとまた気を失ってしまった。

「早く杏樹を保健室に連れて行こう」

そう言って、要先輩は杏樹ちゃんを揺らさないようにしながら走り出した」