超能力的生徒会 in 蝶野学園

「杏樹、こんな事にいちいちアビを使わないの」
「でも、先輩方がもう使い物にならないくらいにグッタグタだったので」
「あれ?体が軽い。さっきまで疲れてたのが嘘みたい」
「そりゃ、そうだよ~☆杏樹がアビを使って俺らを元気にしてくれたから」

杏樹ちゃんが?

「ありがとう」
「いえ、別に構いません」
「でも、杏樹、大丈夫か?」
「大丈夫です。秀先輩。私、結構、体力あるので」
「そうか」
「でも、先輩方、これで残りの仕事を終わらす事が出来ますよね?」
「「「鬼杏樹!」」」
「折角私が治してあげたのに」

と杏樹ちゃんが呟いていた。
そう言えば杏樹ちゃんのアビは声フェロモンだったよね。
それで、私達の疲れを治したんだ。

「でも杏樹~☆あんまり、力を使わないでね」
「分かってます」

要先輩、いつもと同じように喋っているけれど、
目が笑ってない。
どうして?

「じゃ、もう一仕事するか」
「はい。秀会長」
「「「え~」」」

杏樹ちゃん以外は批判していた。
私はこの時知らなかった。
杏樹ちゃんのアビの本当の意味を。
そして、杏樹ちゃんの苦しみを。