超能力的生徒会 in 蝶野学園

「で、いつもの事ですけど、美玖先輩も分からないんですね」
「仕方が無いじゃないぃ!普通こんなに小学生が英語喋れるハズないしぃ」
「そうです!」
「結衣先輩もそう思いますよねぇ~」
「思う!そう思うよ!」

初めて美玖ちゃんと意見が同じだよ!

「まぁ、私と杏樹はこれでもクウォーターだもの」
「「えっ?」」
「見て分からないの?私は金髪だし、杏樹の瞳は青じゃない」
「確かに。でも、クウォーターで、そんなに金髪になりますか?」
「結衣ちゃん、何か勘違いしてない?私達の祖母が純粋な日本人で、私達の祖父がドイツ人。で、母がドイツ人と日本のハーフで、父が、ロシア人。で、私の瞳と髪はドイツ人の祖父ににたの。で、杏樹の瞳は父から、黒髪は祖母からよ」

納得!
どうりで、英語喋れるわ~!
でも、「月ノ宮」なんだね。

「結衣ちゃん、ちなみに俺も秀も純粋な日本人じゃ無いよ」
「へ?」

確かに秀は金髪だし、要先輩は銀髪だけど。
染めてんじゃ無いの!?

「染めてもこんな色には出来ませんよ。バカですか?」

要先輩の髪を指しながら言う杏樹ちゃん。
確かにこんなに見事な銀髪には出来ないよね。

「ちなみに俺はイギリス人の父親がいて、要の父親は色々あって銀髪になったドイツ人だ」

色々あって?

「で、実際此処に居る半分は純粋な日本人じゃないんだよね」
「へ~」

って事は、

「皆さん、2カ国語以上喋れるんですか!?」
「「「「まぁ」」」」

凄すぎる+ありえない。

「でも、そう言う家系の人は沢山居ますよ先輩。とくに黒魔術学園とか、この学園とか」
「凄い」
「でも、そう言う結衣先輩こそ凄・・・モゴモゴ」

なにが起きたかと言うと、話をしていた杏樹ちゃんの口を要先輩は手で塞いでいたのだ!
でも、何で?

「要、そろそろ杏樹を放してあげて。苦しそうよ」
「ああ、ごめん」
そう言って、要先輩は手を放した。

「ゴホッ、ゴホッ・・・.酷いです。ゲホゲホッ」
「大丈夫!?杏樹ちゃん」

予想以上に重症だったようで、
杏樹ちゃんは少しの間、むせていた。