超能力的生徒会 in 蝶野学園

「あたしよぉ」
「で、命令は?」
「えっとぉ、5番がぁ、8番にぃ、ヘッドロック!」
「「「何じゃそりゃ~」」」
「え?ヘッドロック知らないのぉ?」
「私、知ってます」
「杏樹は、何でそんなの知ってんの?」
「いや、前にされた事があるので」
「誰かしらね。そんな事をやった野郎は」

杏奈先輩!
顔が怖い!
その笑顔、引きつってるよ!

「........杏奈、顔が引きつってる」
「そんな事ないわよ」
「結局、ヘッドロックって何でなの?」

杏奈先輩に同じ意見です。

「ヘッドロックの別名は頭蓋骨固めです。相手の頭を脇に抱えて締め上げる技で、結構やられると痛いです。でも、この技は、サイド・ヘッドロックと本来は呼ばれる技です」
「「「へ~」」」

あっ!
他にも知らない人っていたんだ。
それを知っている杏樹ちゃんって何者!?

「で、5番は?」
「........俺」
「じゃ、8番は?」
「俺だ」
「って、事は慶が悟にヘッドロック?」
「そう言う事になるね~☆」
「頑張って下さい。慶先輩」
「なんで杏樹は慶を応援するんだよ」
「たまにはいいじゃないですか。深い意味はありません」

それから、慶君は悟君に近寄って、

「........えい」
「行った~☆」
「痛い、いたい、イタイ!」
「慶先輩、そろそろ終わりにして上げたらどうでしょう」

そう、杏樹ちゃんが言うと、慶君は、巻き付けていた腕をはなした。
すると、
なんと、悟君は涙目だった!

「悟、大丈夫?」
「杏樹、ありがとう。おかげで、俺の頭壊れなかった。よくお前こんなの耐えられたなぁ」
「私は強いので」

はっきり言ったよ!
表情一つ変えずに!

「そろそろ、終わりにするか」
「「「「「「そうしよう」」」」」」