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(-結衣・秀-)

「秀。何かアイデアはある?」

「まぁ、無い事はないよ」

「本当?」

「うん。たぶん俺らのアビを使用して、挑戦者を惑わすんだ」

「いいアイデア!」

「だろう」

「でも、それだけじゃつまらないよ。あっ!クイズは先生の事についてとか、私達生徒会についてとか」

「良いと思うよ」

「こんな感じで良いの?」

「良いんじゃない?」

なんで?クエスチョンマーク付いてんの?
会長でしょっ!!

「秀、何で?クエスチョンマーク付いてんの?」

「さあね。じゃあ寝よう。おやすみ~」

「ちょっと秀!」


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その頃...
(-杏樹・要-)

「杏樹~何かアイデア無い?」

「一応ありますけど」

「何々~」

「私達全員の名前を書いたカードを作って、それを迷路の中に置いておいて、そのカードに書いてあった名前の人の問題に答えてもらうと言うのはどう?」

「良いんじゃない。さすが俺の杏樹」

「私はあなたの物ではありません。と、言うか、私、モノじゃないし」

「またそんな事言っちゃって~」

「要、あなたは何かアイデアを持ってないの?」

「う~ん。クイズなんだけど、杏樹が何個アビを持っているでしょう?とか?」

「いや、なんで私についての問題なんですか!?」

「何となく☆」


「それ以外にも考えてくださいよ!しかも、そのアイデアは却下」

「なんだぁ」

「じゃ、他にも考えてよ!おやすみ」

「おやすみ杏樹。一つ良い?」

「何?」

「杏樹って俺と二人っきりになると話し方とか態度とか表情変わるよね。なんか優しい感じで良い」


要がそう聞くと、
杏樹は少し驚いた表情をして、

それから、薄く、優しく微笑んだ。


「そうね。本当はこれが地の私かもしれないわね。要だって普段とは喋り方違うじゃない。って言うかどうしていきなりそんな事を?」

「なんとなくだよ」

「そう。おやすみなさい」

「おやすみ」

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