超能力的生徒会 in 蝶野学園

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正直どういったらいいのか分からない。

そこまで酷いとは思わなかった。

何処まで酷いかというと、


まず、定番のトイレに行くと、必ず水をかけられる。

それから、下駄箱、ロッカーの中身が無い。結局ゴミ箱にある。ちなみに全部グッショグショのグチャグチャ。

で、毎回の休みに体育館裏でボコられる。

それから、外を歩いていると、花瓶や瓶が落ちてくる。そして、ボールやマットが横から飛んでくる。


さすが腐っても超能力者。

杏樹はそのたび、皆に心配をかけないようにアビを使って再生させたり、治癒を自分に行ったり。

よく力がそんなに使えたものだ。

流石はエリートって所か。

ところで水はどうしたんだろう?

ああ、服を再生させたのか。


「よく頑張ったな。杏樹。ありがとう」

「別に。言ったら少しスッキリしたので」

「さてと、皆が杏樹の事を凄く心配していたよ」

「え?どうやって皆知ったの?」

「慶と美玖が調べたんだよ」

「.....慶先輩と美玖先輩...」

「だから、全部知っている。でも、皆、杏樹を哀れみの目で見たりしないよ。いつもと同じようにしてくれる。だから、杏樹は何にも心配しなくて良いし、その人達にまた何かやられたら、杏樹の力を見せ付けてやれば?」

「でも、」

「大丈夫だよ。もうそろそろ皆が知っても。杏樹の本当のアビとレベルをね」

「そう?私の本当のアビとレベルを...分かった。次からそうする。でも、出来るだけ知られないようにする」

「そうだ~☆その意気だよ杏樹。彼女らには強くぶつからないと。強気でね。ああ、いっその事、俺呼んでもいいし、Sクラスの人を呼んでもいいんじゃない。あと、いつでも、俺に相談してね~☆」

「うん。ありがとう。あ、そういえば、Sクラスの人にも教えないと。私の本当のアビとレベル。

  私の本当のレベルは20。
  で、本当のアビはコピー、もしくは統合」


そうだ。
だから、杏樹は全てのアビが使える。

世界で一人だけのコピーのアビ。


「あと、要。わたし.....」

もったいない。