トンッ
「.....?」
「俺、ナイスキャッチだな」
「...要」
私が落ちたところには要がいて、
私は要にお姫様抱っこされていた。
まぁ、ここは裏庭だから、誰にも見られてはいないだろうから、心配は無い。
「何であそこから落ちてきたの?自殺行為だよ。マジで」
「知っている。そんなの最初から知っています」
「.....じゃあ、何で」
「色々と、ありがとうございました。私は早退して、先に寮に帰ってます。では失礼」
「.....杏樹。俺も早退する。先生に言ってから」
...どうして要まで寮に帰るの?
私は一人になりたいのに。
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それから、二日後の今も私は沈黙を守っている。
私が何も言わないから、要までここにずっと留まっている。
でも、そのうち要が強行手段に出るかもしれないな。
覚悟しておこう。

