仲直りも無事に済み、またひとつ、お互いの存在が大切になった。



私が茨城に滞在できるのは五日間だけ。



そのうちの二日が終わってしまった。





残りの三日間、私たちはずっと一緒だった。



結稀の家でピアノを弾いたり、自転車で二人乗りをして川に釣りをしに行ったり。




樹里や咲、秋人と三角屋でかき氷を食べたり。





秘密基地に星を見に行ったりもした。




出来ることなら離れたくないと、何度思ったかな。




二人の距離が一番怖かった。





遠く離れていることがいつか二人を引き裂いてしまうんじゃないか、そんな不安を何度抱いたか分からない。





それでも、離れることも、離れたいと思うこともなかった。






それだけずっと一緒にいたから、お互いの存在が絶対だった。