初めて二人で過ごす年越し。




1999年、この年の大晦日は2000年を迎えるということでいつもとは少し違う年越しだった。



祖父の家では、毎年親戚や従業員があつまって大晦日には宴会をやる。



和室のふすまを全部取っても人が入りきらないくらいの人数が来るから、これだけは絶対参加。




大人たちは酔っ払って、結局そのままお泊りになっちゃうっていうパターンなんだ。




賑やかなのは好きだけど・・・やっぱり一緒に過ごしたいなっていう思いはあった。








その日の夜




四歳年上のイトコと布団の上で年明けのカウントダウンをしている時だった。







コンコン





窓に何かがあたる音が聞こえた。