ハァ、と呆れたような溜め息が頭上で聞こえる。

うぅ…。もう泣きたい。


「あのさ、とりあえずソファーに座ってくれない?」

「!いえ私はここで…」

「いいから。俺の気分が悪いから座れって。」

「ハイ!すみません!」


低い不機嫌な声に慌てて静奈は向かいのソファーに飛び乗る。


もちろん、正座のままで。



「足。」

「このままでお願いします。」

「…ハァ。好きにすれば。」