結果。



中には、高柳に対して「コネ入社」「身内だからエリートになれた」など批判はチラホラあったが、それも極めて少ない。

高柳自身の仕事ぶりを知っている人間は驚きはしたものの、今までと接し方は変わらなかったのだ。



「だから大丈夫だと言ったろ?あぁ見えて律の仕事ぶりは評判がいい。みんな律の実力を認めている。わかってないのは本人ばかりなり、なんだよ」



勝ち誇ったように「フフン」と笑った社長は機嫌よく椅子を動かす。