「ん…、ハァ…、律?」
「可愛いこと言った静奈が悪い」
「何そ…れ…あっ…!」
ベッドに寝かされ、高柳の手が静奈の身体の線を妖しくなでるだけでビクッとなる。
「や…、あ…」
静奈の身体を知り尽くしている高柳に、抵抗なんて出来ない。
あっという間に身体の力は抜けてしまう。
「静奈、ありがとう」
低く甘い声が耳元で囁く。
そんな声で囁かれたら一溜まりもない。
高柳の愛撫に声をあげながらも、そっと目をあけると、熱く優しい艶のある瞳が見下ろしていた。
「律…」
「ん?」
「私がいるから…、ん…。ハァ…何も、心配ない…よ?」
「静奈…」
高柳の瞳が艶やかに揺れ、静奈をきつく抱きしめた。
「もう、無理…。今日は優しくなんて出来ない…」
「律…、あ…!」
そして宣言通り、いつもよりも激しさを増した高柳に翻弄され、何度も気を失いかけた静奈だった。