――…… その夜。 高柳の家で静奈は夕飯を作り、2人で食卓を囲んだ。 こうして2人で静奈の料理を食べるのも何度目だろう。 「静奈、コーヒー飲むか?」 「うん」 食後、ソファーにゆっくり座っていると高柳がキッチンからそう声をかけた。 湯気が上がり、良い香りが立ち込める。 「美味しい」 静奈が呟くとふんわりわらって隣に座った。 「今日、驚かせてごめんな」 「あ…、ううん。私は大丈夫だけど」 傷ついたのは高柳の方ではないだろうか。