気がつけば愛でした




圭子は怒りに唇を震わせながらそうイヤミっぽく言った。



「お袋、いい加減にしてくれないか。」



社長は落ち着いて圭子に言った。



「律のこと、黙っていたことは謝る。あとできちんと説明するから」

「説明!?そうね。貴方がこんな子を雇う神経を説明して欲しいわ。」

「こんな子って…」



社長がムッとしたように呟く。



「こんな子よ。こんな子が貴方と血が繋がっているだなんて!」



拳をギュッと握りしめ、圭子はそう言い放つとロビーを抜けて会社を出て行った。