社長のお母様が帰国されたのはあれから一週間後のことだった。 朝から社長はソワソワと落ち着かない。 「落ち着いて下さい、社長」 高杉秘書は社長を見て苦笑する。 社長はそんな高杉秘書をキッと睨んだ。 「落ち着けるか。お袋に会うことじたい、久しぶりなんだぞ」 「お気持ちはわかりますが…、ほら、車が着いたようですよ」 高杉秘書は窓から外を眺めて車が到着したことを告げる。 「いいか、くれぐれも律の話題はだすなよ」 「その言葉そのままそっくりお返ししますよ」