気がつけば愛でした





静奈が話終わり、上村を見上げると上村は黙ってお酒を飲んでいた。



「上村さん?」

「あいつがそんな奴だとはな。可哀想にな。」



上村は静奈の頬の涙をそっと拭う。

その仕草にドキッとして思わず顔を反らした。



「仕方ない!今日は振られた静奈ちゃんの為に付き合うよ。」

「え?」

「こういう時はパーッとやるのが一番。な?」



上村が明るく背中をポンと叩く。

その笑顔に釣られて静奈も微笑んだ。


なんだかんだいって上村は気を使ってくれている。

その優しさが嬉しかった


「はい。もう飲んで忘れます。」

「お、いいね。その勢いだよ。」



そう笑いあって、静奈はお酒を注文した。