そんな時、慌ただしく社長が部屋に入って来た。
「社長?」
「おい!テレビつけろ!」
険しい顔で言われ急いでテレビをつける。
ちょうどお昼過ぎ。ニュースがやっていた。
その内容に驚愕する。
「え!?これって!?」
ニュースの内容に静奈は声を上げる。
鮫島グループがKグループを買収しようとする動きがみられているらしい
「鮫島グループがリークされたうちの企画をつかってKグループを落としにかかっているんだ。」
「Kグループってうちの取引先ですよね!?ライバル会社に落とされたら…」
「あぁ。うちとは取引出来なくなる。」
「そんな!」
そんなことになれば大きな損失になってしまう。
言葉を失っていると、高杉が厳しい顔で入ってきた。
「社長。調べましたがやはり企画は先月の会議で上がったやつですね。うちでは不採用になっています。」
「静奈ちゃん、先月の会議出てたよね。書類まとまってる?」
「はい!」
静奈はファイル棚から先月の会議ファイルを取り出す。
高杉によると先月始めの営業課との会議での企画らしい。
「また営業課か…。他に書類見せたやつとかいるか?」
「いえ。内容は出席した人しか知らないかと…」
静奈はそう答えながらもドキッとする。
この会議に出た人間以外に1人内容を知り得た人がいる。
いや…しかし、知り得て当然の立場だ。書類をまとめるのは秘書の役目なのだから。
しかし…
「とりあえず、Kグループにアポとって。すぐにでも話し合いをしたい」
「わかりました」
高杉が受話器を手にとり、社長は部屋へと消えた
静奈は秘書室を出て行こうとする人物をおいかける。



