愛は魔法を超えるかも☆

『頑張ったご褒美が待ってますにゃ。

 ビアンとご主人にきっと感謝しますにゃ。』


「これか?」


「純玲さ~ん」


俺は嬉しくて抱きしめた。

ぼかっ

「何すんのよ!」


「本物の純玲さんだ。」


鼻から赤い液体がたらりと流れた。



「あ、ごめんつい。」


純玲さんは手近にあった雑巾で俺の鼻に当てた。


「純玲さんそれ雑巾。」


「ああ、ごっめん。」


慌ててティッシュを鼻の中に突っ込んだ


「純玲さん反対なんだけど。」


「あ。あははっ。」


困ったように眉間に皺寄せて笑うくせ、

綺麗な顔なのに雑なとこ、

ああ、本物だって感じた。