「純玲さん起きてください。」

「ん…」

「大丈夫ですか?」

「大地さん…私…」

純玲さんにあるのは俺が恋人だって記憶。



ほかは真っ白になっている。

純玲さんを引っ張り上げたとき

記憶を置いてきてしまった。

彼女は今、彼女であって彼女でない。


美人で、ちょっと気の強くて笑顔が可愛い純玲さん。


俺は彼女を自分のものにするために

これから記憶を植え付ける。

本当にいいのだろうか。