愛は魔法を超えるかも☆

「EARTHさまこちらにいらしてにゃん。」

ビアンに呼ばれるままに、

俺はすみれさんとは違う部屋に移動する。

オヤジと二人にするのは不安でならないが、

ここは二人のテリトリー、従わないわけには行かない。


「なんだよビアン、純玲さんを置いてくるのは嫌なんだけど?」


「ご心配はわかりますにゃ、さてぼっちゃま、

 せっかく実験体がいるのですからぼっちゃまに術をかけていただくのにゃ。

 いつまで落ちこぼれで甘んじてるつもりですのにゃ、

 ぼっちゃまのの術が失敗するたびに、こちらは大損害なのにゃ。」



「つまり?」


「あの女に術をかけるのはぼっちゃまですにゃん。

 ご主人様は、あの女をレム睡眠状態にしますのにゃ、

 そしたら、3回未来見の魔法が練習できるにゃ

 そして最後にあの女の望む過去に連れて行く

 失敗しないようにご主人もビアンもフォローしますにゃ

 何よりぼっちゃまはあの女が過去の扉に閉じこもるのを望まないはずにゃ

 今度こそ失敗しないはずにゃ」