愛は魔法を超えるかも☆

「これは時の実だよ。」

そう言って見せられたのは、夏によく見かけるホウズキのようなもの。

「私たちは好みを使って時を行き来する。

 私の仕事は、これを栽培し、

 どの魔術師でも使えるように加工すること。」


「あの、水越さん?」

「おお、失礼しました。私の名前はZERO。

 自己紹介が遅れましたな?」

「ゼロさん?水越ゼロさん?」

「ZEROのみだ。私たちにとって名前は判別のための名称。

 水越大地はそっちで使うための便宜上のための名前だ。」

「俺の名前はEARTHだ」

「アース、大地なるほど。」