愛は魔法を超えるかも☆

「遠いところよく来てくれました。
 ここは、普通の人は来ることができないようになっているんです。」

「あ、そうなんですか。」

「息子が迷惑かけたようなので特別にお招きしました。」

「はあ?」

「帰りはあっという間に帰れますから。」

確かに不自然なほど乗り換えて、まるで、

編み物を解くみたいに行ったり来たり、

もう一度は無理だわ。


「そうなんです。決められた道を通らないとならないので、

 行ったり来たり…実際もう一度来たくても

 あなたはきっと一人では来られないでしょ?」

「心の中っ」

「まあ、魔術師ですから。」

パチンと肩目をつぶってウィンクしてみせた。

ずきゅん!

やばいこの人の天然色気オーラ///