隆太と平良は、奏が一瞬見せた寂しげな表情が、気にかかった。 平《奏が来てから、何だかかんだあっても、夕飯は一緒だったし・・・》 隆《やっぱ、寂しいよな・・・》 2人は、奏が気になって、授業中も上の空で終わった事にも気が付かないくらい。 ガツッ!! 「あっ!!悪ぃ!!」 クラスメイトの椅子が机に当たる振動で、授業が終わった事を知った。 隆「あっ!!大丈夫。奏っ!!」 スッと立ち上がり、奏の席へと向かう。