盗み聞きなんて、したいわけじゃない

聞かないくていいなら聞きたくない




・・・・・・・隣に住んでいる彼を

好きになるなんて想定外だったから




聞こえてくる甘い声も

時々聞こえる低い声も

あたしの胸を締め付ける







「・・・・・・・お邪魔しまーす」






そして8時前くらいに彼は来る

その時間の前に鍵を

開けて待っているあたしは

きっと思うよりも彼が好きなんだ







「お、今日ハンバーグじゃん」






一人だったら作らないかも

適当にカップラーメンとかで済ませるのに



彼が食べに来てくれるから

彼のために作るんだ