「いただきまーす」 葵くんの声が部屋に響く 「・・・・・・どうぞ」 声が少し震えたのがばれないように 緊張しているのがどうかばれませんように 目の前であたしの料理を食べている葵くん そんな彼を盗み見てしまう なんか、不思議な感じ 「・・・・・・・・・雛ちゃん?」 「え?」 いきなり、葵くんが顔を上げて 話しかけてきたからびっくりした 視線を注いでいるのがばれちゃった?