「・・・・・・・雛?」 「・・・・・・・・はい・・・?」 もう、葵くんはあたしのことを抱きしめてない 場所も、ベットから、ソファーに移動した 「・・・・・・なんもされてない・・・・よね?」 「・・・・・・・・うん・・・」 さっきのことを思い出す さっきのは、夢だったのかもしれない、と 何度も思った でも、掴まれた痣のある手首が思い出させる あれは、本当に、本当のこと 「・・・・・・そっか、よかった・・・・」 葵くんは少しだけ優しく笑って、 あたしの隣に座った