亮平くんの指は明らかに

葵くんの部屋のチャイムを

・・・・・・・・・・押していた






「ちょっと待って!どうするの?」



「まぁ、いいから

 本当はもうちょっと経ってから

 鳴らそうと思ってたんだけど

 雛ちゃんが意味わかんないこと言うから

 

 ・・・・・・・・・押しちゃった」





亮平くんは少し首をかしげて

にこっと笑って言った



・・・・・・・・・・全然笑えないよっ










『・・・・・・・・・はーい、ちょっと待ってー』






中からは、・・・・・・・葵くんの声




待って!待って!

どうすればいいの!?