「別にたいした用事はないんだけどさ、

 雛、どっか出かけてたの?」




「・・・・・・・・・え?うん」





さっきより少しだけ、

外の空気が寒くなったような気がした






「・・・・・・・・とにあえず、

 俺の部屋でしゃべろ?」




「・・・・・・・・・・・え?」









・・・・・・・・・・本当ははいりたくない

だって、さっきまで葵くんの部屋には

サヤカちゃんがいたんでしょ?





・・・・・・・・・そんなの、

耐えられるはずがないもん







「ん?嫌?」






でもね、そんなこと言われたら