王様男子




 タオル…タオル…っと。




「…わ……」




 ベランダの扉を開けた瞬間、外が歪んだ。





 何…?





 フェンスがアーチ状の形に見えて、気持ち悪い。






 さっきより酷い立ちくらみのようで、思わずしゃがみ込んだ。






 手に持っていたマグカップが割れる音が遠くで聞こえる。







 背中に冷たいコンクリートの感触がして、意識が遠くなっていった。