王様男子



「なんでって守るっていったじゃん」



 俺を見上げる神奈の目には涙が浮かんでた。





「あっれ~。転校生君、もう神奈と出来ちゃったのー?」

「そんなんじゃねぇ」

「じゃあ新しいターゲットになりたかったのかな?」




 クスッと笑った野原。




 何こいつ、ちょっとおかしい。






「祐磨君!? 駄目だよ?」

「大丈夫だから」




 神奈の頭を撫でてから野原のほうを見た。




「俺、ターゲットになってもいいよ。だからさ、神奈は解放してやって」

「へぇ~? そういうことか」

「いいだろ?」

「………やだ。なんかそっちの思うつぼじゃん。それにイケメン君をいじめる趣味はないし? ターゲットは女子か陰キャラのほうがいいの」




 …マジで?





「神奈、あんたこんなイケメン味方につけてさ。さぞかしいい気分でしょうね。もっと虐めてほしかったの?」





 …最悪だ。