王様男子


 俺は気が進まないけど、楓さんを呼ぶことにした。






「…ちょっと手伝ってくれない?」

「何をー?」

「神奈がぶっ倒れてて…」

「…え」





 一瞬、目を見開いた楓さんはすぐに目を伏せる。






「どうかした?」

「ううん、なんでもない。神奈ちゃんの部屋に行けばいいのかな?」





 いつもなら、俺に飛びついてどこにでも行く楓さんなのに、今日は乗りが悪い。





 すっと1人で神奈の部屋に慣れたように入る。




「リビングに寝てるの?」

「あぁ」


 俺の部屋と作りが違うのに、リビングの場所とか知ってるみたいだ。





 すっとリビングに入った楓さん。





「ちょっと俺出てるから、着替えさせてやってくれない?」

「…いいわよ」