王様男子



「なぁ、神奈と一緒にいた男ってどんな奴?」

「んーと…今日はね、茶髪の長身だったよ」





 …紫音じゃねぇよな?






 今日は野原と帰るって言ってたし。







 俺だって頭では理解してる。






 神奈が紫音と浮気なんてするわけないし、俺とこんな関係になっても一つ一つ丁寧に告白を断ってるのも。





 ちゃんと知ってるんだ。






 だけど、一回でも神奈を疑った俺が情けない。







 それが嫌であんな風に神奈を扱ってしまうんだろう。







 正直、今…神奈が絶対必要というわけでもなくて、今は1人が良かった。







 …違う。







 たぶん神奈と話したら一気に恋しくなるだろう。